看護師不足
現在、日本国内での看護師不足が深刻な問題となっています。厚生労働省の発表によりますと、2011年では56000人もの看護師が不足するという見通しです。そのため、多くの医療機関では勤務する看護職員が足らずに、職員一人当たりの負担が増えてしまうという問題を抱えています。100年に1度の不況が叫ばれる現在、仕事が欲しい求職者に対して企業は採用を減らしていますが、看護師に関しては全く正反対の現象が起こっているのです。
このような問題に対して、病院側では「短時間勤務でも正規採用する」「再就業の機会を増やす」といった対策を講じているところもあるようです。他の分野では、結婚や出産で一度退職してしまうと、なかなか正規採用が難しいですが、そういった層に対しても門戸を開くことで、看護師不足を少しでも解決しようという採用側の心境が伺えます。
現状でも不足している看護師ですが、その需要は高齢化社会の進行等で、ますます高まっていくでしょう。看護師の数をただ増加させるだけでは解決できる問題ではないので、現在働いている看護師の待遇を向上させることで、離職率を下げるでべきであると提唱され始めています。前述したように、病院側でも、その点を踏まえた対策を始めているところも出始めているので、今後はそういった看護師の地位向上が全国的に加速していくと考えられます。看護師が気持ちよく働ける環境づくりが、医療を受ける患者のためにもつながるので、単に労働者や雇用側の問題ではなく、社会全体の改善へと発展することでしょう。