看護師の歴史
看護師の歴史はいつから始まったのでしょうか。近代看護が確立するまでは、病人や怪我人は身内に面倒してもらうしかありませんでした。病院や診療所は存在していましたが、そこで看護を担っていた人は専門教育を受けていない人でした。つまり、現在のように専門的知識の持った看護師は1850年代頃までは存在しなかったのです。
このような歴史は、看護の必要性が理解されるに従って変わっていきました。近代看護の基礎を作ったのは、フローレンス・ナイチンゲールと言われています。ナイチンゲールはイギリスの看護師ですが、それだけでなく起業家や統計学者の顔も持ち合わせていました。彼女は女性でありながら病院の院長になりますが、国内の病院の状況を調べ、看護師の教育の必要性を主張しました。この当時はまだ、看護師が医師の下で働くだけの存在として扱われていましたので、彼女の主張は全く新しいものでした。その後、クリミア戦争で看護師として従軍した彼女は、現地の状況を軍部へ報告し続け、病院内の衛生を改善させることに成功しました。
日本国内では、明治時代に看護婦の養成所が設立されています。昭和23年には、看護師に関する法が制定され、看護師は国家資格の必要な専門職として認められます。その後、「看護婦」として呼ばれていたように女性職として定着していた看護師ですが、男性看護士の増加に伴い、2002年に男女関係無く「看護師」として呼称が統一されるに至りました。