海外への対策
日本でも深刻な問題となりつつある看護師不足の問題ですが、これは世界的な問題でもあります。その際たる例がアメリカでの看護師不足でしょう。アメリカでも高齢化が問題となっており、90年代より看護師不足の問題は表面化し始めました。そのため、看護師の多くを外国人で補ってきたのですが、当然ながら彼らは安い給与で働くことになるため、外国人の割合が高まるにつれ看護師全体の給与まで下がってしまったのです。このことがますます看護師不足に拍車をかけ、現在では改善が叫ばれるようになりました。日本でも外国人の看護師を受け入れるような声も挙がっていますが、アメリカでの失敗例もあることから慎重な議論が続けられています。
このような日本だけでない看護師不足の問題に対して、積極的な対策を打ち出した国もあります。ブルガリア国立の医科大学では、2011年2月に英語で学べる看護学部を設立しました。東欧では初となる英語を使った学部で、全世界から留学生を集めようという意図が伺えます。つまり、外国で養成された外国人ではなく、国内で外国人の看護師を養成出来るわけです。
足りない看護師をどうやって確保するかという問題は、今後も世界的に議論されることでしょう。日本でも外国人で数だけ補おうという安易な解決策ではなく、海外での事例と照らし合わせた長期的な対処をしてもらいたいものです。そのためには、現場の看護師の声を聞いて労働環境を向上させていくことが、国や病院側に必要と言えるでしょう。